こんにちは。鉄太郎です。 

NFLではWeek1が終了しました!
各地で熱戦が繰り広げられ、
いよいよ始まったなという感じです

スティーラーズはビジターで
シンシナティ・ベンガルズとの一戦。
どのような結果となったでしょうか?

振り返って行きたいと思います

■目次

【Week1】・ハイライト:

◎ハイライト


PIT
23CIN20

いやはや・・・とにかく疲れましたね笑
しかし昨シーズンのAFCチャンピオン相手に
敵地で勝利した結果が何より重要です。

NFL公式ではアナリスト全員がベンガルズを
勝利予想していただけに非常に大きな勝利です。

見どころの記事では、
①何とかライン戦を持ちこたえる!
②まずはRBミクソンを止める!
という2つのポイントを挙げました。

①はそこそこで②は良し。
やはりスティーラーズはディフェンスの
チームなんだなと感じさせられました。

①何とかライン戦を持ちこたえる!
試合を通して被サックは1つのみ。
昨年同様のクイックテンポなオフェンスで
相手のDLが到達できない早さでボールを
素早くスキルポジションに渡していました。
もう少し長くボールを持った時にどこまで
持ち堪えられるかが見たいですね。

②まずはRBミクソンを止める!
<No.28 RB Joe Mixon>
27CAR, 82YDS, AVG3.0
4th downのギャンブルで仕掛けた結果
逆に31ヤード走られたプレーを除けば
ほとんど完璧と言ってもいい出来。
DL4枚LB2枚という軽量ディフェンスで
よくここまでランをストップしました。
ブロックに捕まらないDTとLBが
新しく加わったことで見ていて安心感が
ある見事なランディフェンスでした。

スティーラーズのランオフェンスが
脆弱だったこともありポゼッションが
PIT26:17 BUF43:43
という極端な数値となっており、
OTではベンガルズのO#も
ヘロヘロになっていたのは
ちょっと笑ってしまいました。

それではWeek1について
振り返っていきましょう!



【Week1】・スティーラーズ D#


◎スキームについて

近年のスティーラーズは加速するパス
ハッピー化に合わせて4-2-5の守備隊形を
多くのスナップで採用しています。
この試合ではNTを置くスナップは
一度もなく1st down & 2nd downは
ニッケルを入れた4-2-5の陣形、
3rd downはLBの代わりにSを入れた
4-1-6のダイム陣形をとっていました。
それが統率されて隙の少ないDB陣でした。

<4-2-5の基本陣形>
EDGE DT DT EDGE
   LB    LB
CB  NCB  CB
   SS    FS

LB:Myles Jack, Devin Bush
CB:Ahkello Witherspoon, Levi Wallace, Cameron Sutton
NCB:Cameron Sutton, Arthur Maulet
SS:Terrell Edmunds, Minkah Fitzpatrick
FS:Minkah Fitzpatrick, Tre Norwood

こんな感じで出ていました。
名伯楽であるKarl Dunbar, Brian Flores,
Teryl Austin
がそれぞれDL, LB, DBを
担当して作り上げる今シーズンの
ディフェンスはとても楽しみですね。

<4-1-6の基本陣形>
EDGE DT DT EDGE
   NS    LB
CB  NCB  CB
   SS    FS

4-2-5から異なるのが以下の2つ。
LB:Robert Spillane
NS:Terrell Edmunds, (Damontae Kazee)

まず3rd downのLBにSpillaneを採用した
ことには驚きました。基本カバーのために
後ろに下がりつつたまに前にブリッツに
出る役割を担当していましたね。
トムリンが開幕戦ではとにかくロスターの
選手を皆使いたかったと言っていたので
来週以降も同様になるかは不明ですが、
LBを使い分けるというのは今までの
スティーラーズには無く新鮮でした。

そしてダイム隊形でボックスに入る
NSの役割はTerrell Edmundsが独占。
恐らく怪我しているKazeeが帰ってきたら
ここのバリエーションも増えるのでしょう。

このLBやNSが時折見せるブリッツが
非常に効果的でCameron Heywardの
インターセプトの時などSpillaneと
Edmundsが両方突っ込んで6人で
パスラッシュをかけたことが
ビッグプレーに繋がっていました。

◎4men rush
上記のような後ろに重心を置いた陣形に
するためにはDLの4人でプレッシャーを
かけられるということが前提となります。
この試合ではT.J. Watt, Cameron Heyward,
Larry Ogunjobi, Alex Highsmith
という
先発4人が超強力で相手OLを圧倒。
開幕戦ということで積極的に行っていた
ローテーションで出てきたChris Wormley
も素晴らしい活躍を見せており、
質量ともに最強の陣容ですね(∩´∀`)∩

7SACKS, 9TFL, 11QB HTS

これがこの試合で勝てた一番の理由でしょう。



【Week1】・スティーラーズ 総括


◎相変わらずのオフェンス

・ランゲーム
リーディングラッシャーがWRである
Chase Claypool36YDSというのは
いくらなんでも悲し過ぎる結果です。
とにかく工夫が無いの一言に尽きますね。
相手ディフェンスを外に広げるために
中のランを多くコールするという意図は
良くわかりますが、その中のランが
とりあえず前に突っ込むだけで
1,2ヤードしか進めないのであれば
やらない方がマシになってしまいます。
プレシーズンで叩かれた若手中心の
OLユニットに開幕戦で難しいことをさせる
ことが出来なかったとも考えられますので
来週以降改善を期待したいですね。

・パスゲーム
QB Mitch Trubiskyのパス精度が微妙でした。
非常に早いテンポのクイックリリースで
パスを通すということはビッグベンが
簡単にやっていたものの難しいことである
とは百も承知ですがレシーバーが取れない
位置にずれるパスが目立ちました。
WR Diontae JohnsonTE Pat Freiermuth
の2人は延長戦で別格のプレーを見せたように
然るべきところに投げればちゃんと
取ってくれる信頼できるレシーバーですから
次週以降こちらも改善を願いたいです。

というかQBにプレッシャーをかけない
クイックリリースでオフェンスを展開するなら
QBはKennyで良くない?と思ったのは秘密

◎STの躍動
Chris Boswellが55ヤードを外したのはご愛嬌
としてこの試合でも民家さんのFGブロック、
Gunner Olszewskiのナイスパントリターン、
Benny Snell Jr., Miles Boykin, Jamir Jones
ガンナーのナイスタックルなど好プレーばかり。
Snellはいつの間にあんなタックル上手くなったの?
って感じですしレイブンズに仕込まれたBoykinの
プレーも光っていてSTは今年もチームの強みです。
コーチのDanny Smithが優秀であることはもちろん
毎年選手が入れ替わるSTですから核となる
キャプテンのMiles Killebrewがいることも
大きな要因なんでしょうね(*^^)v

◎今後のスケジュールについて
スティーラーズはこれから
ペイトリオッツ→@ブラウンズ→ジェッツ
→@ビルズ→バッカニアーズ
→@ドルフィンズ→@イーグルス

というBye Weekまでのスケジュール。

week5@ビルズからの4連戦は
開幕戦での各チームの状況を見るに
途轍もなくしんどい連戦となります。
加えて恐らくこの前半戦は胸筋を怪我した
DPOY T.J. Watt抜きで戦わねばなりません。
開幕早々の緊急事態ですがTJだけに
頼りきりのディフェンスではいけませんし
他の面々でカバーして戦い抜きたいですね。
幸運にもビジターでのベンガルズ戦に
勝利することができましたので、
残りの前半戦で後3勝すれば4ー4の五分。
ホームゲームでの試合をしっかり取りきる
ことを意識して臨んで欲しいものです。



【Week1】・ベンガルズ総括


◎痛すぎたミスと見事なカムバック

戦力的に優位だったはずの試合を落とした。
ベンガルズにとってはそんなゲームでした。

・4th down ギャンブル 1/3 
・被インターセプト 4
・ファンブル 1
・FGブロック 1

これだけ重なってはどれだけ強いチームでも
勝つのは難しかったかと思います。
それで3ー17から20ー20に追いついて
ほぼ勝ちかけたというのが意味不明ですね...笑
QB Joe Burrow → WR Ja'Marr Chase
このホットラインと隙の無い守備で
昨年のAFCの覇者たる所以を見せつけられました。
特に前者は止めるすべが見つからず終いで
今後10年間ほどは苦しめられるでしょうから
何とか対策を練らなければなりませんね。

今でもWR Tyler Boyd, Tee Higgins,
TE Hayden Hurst
といった優秀なレシーバーが
他にいますし、これからもレシーバー補強には
余念がないことが予想されるチームですから
Chaseに常時ダブルカバーをつけるというのは
難しいです。ですのである程度1 on 1で
Chaseを抑えられるようなエースCBが
必要になるでしょうか。来年2023年の
ドラフト1巡指名でCB指名というのは
かなり現実的な路線だと思いますね。

またK Evan McPhersonは試合を決める
XPとFGを外してしまいましたが、
LSが怪我してしまったことが響きました。
試合序盤に普通に59ヤードを決めていますし
能力的に疑う余地はありません。
まだ2年目ですし後はNFLでの経験でしょう。
Justin TuckerChris Boswellは海千山千で
様々な経験を経て今がありますから、
今回のような緊急事態での経験も糧として
成長出来るかどうかが大事ですね。

◎戦力の上積みはいかほどか?
昨年のAFCチャンピオンですから戦力維持に
成功しただけで強いままのチームでしょうが、
NFLという魔境では毎年アップデートして
いかなければ結果を残し続けられません。

今年のベンガルズの新戦力は主に以下の3つ。
①オフェンスライン
C Ted Karras, RG Alex Cappa, RT La'el Collins
開幕戦でのプレーは良くありませんでした。
オフシーズンで最も力を入れたユニットですから
来週以降の改善を期待したいところですね。

②TE Hayden Hurst
5/8, 46YDS
3rd downでクラッチキャッチを決めるなど
要所で渋い活躍を見せていました。
今シーズン彼が3rd downやred zoneで
武器になれるかどうかも注目ですね。

③ルーキー達
【2022年ドラフト評価】Cincinnati Bengals編
開幕戦では出番がありませんでした。
1巡31位 S Daxton Hill
2巡60位 CB Cam Taylor-Britt
この2人の指名でDB陣の更なるレベルアップを
図ったドラフトでしたがBrittは怪我で
Hillは先輩2人に阻まれて出番を得られず。
SS Vonn Bell(100%), FS Jessie Bates(97%)
NFL屈指のコンビですからHillが割って入る
というのはこれからも難しそうです。
しかもNCBにはMike Hilton(84%)
君臨していますのでますます出番が・・・
Bellの契約が今年で切れますのでその後釜に
座るのでしょうがHillの能力の高さを思うと
ちょっともったいない気もしますね

※()内は出場スナップの割合です。

◎今後のスケジュールについて
ベンガルズはこれから
@カウボーイズ→@ジェッツ
→ドルフィンズ→@レイブンズ→@セインツ
→ファルコンズ→@ブラウンズ→パンサーズ

というBye Weekまでのスケジュール。

後半戦に強敵がたくさん待っているという
スケジュールですから前半戦でいかに
勝ち星を稼げるかが勝負となるでしょう。
先発QBが怪我をしてしまっている
来週と再来週の試合では確実に勝利を。
もし万が一のことがあれば途端に
厳しいシーズンとなりますので・・・



【Week1】・全試合勝利予想結果


◎勝利予想

〇BUF@LAR → ✔
〇SF@CHI → ✘
〇IND@HOU → ✘
CLE@CAR〇 → ✘
〇PHI@DET→ ✔
〇BAL@NYJ→ ✔
〇NO@ATL→ ✔
PIT@CIN〇 → ✘
NE@MIA〇→ ✔
JAX@WAS〇→ ✔
NYG@TEN〇 → ✘
LV@LAC〇→ ✔
〇KC@ARI→ ✔
〇GB@MIN → ✘
TB@DAL〇 → ✘
〇DEN@SEA → ✘

結果:8/16(50.0%)

的中率は当て勘と変わらず...笑

開幕戦に完璧に仕上げてきたチームと
まだプレシーズンの延長だったチームとで
差が出たweek1となりましたね。
毎年開幕戦ではゆっくりなAaron Rodgers
バッチリ100%のTom Bradyという要素を
予想に反映させられなかったのは反省です。

まだ怪我人がそれほど出ていないとあって
全米各地で接戦が続きました。
多くの試合の勝敗を分けたのはミス、
特にキッキングゲームでの成否でしたね。
如何にNFLレベルの最高峰のキッカーでも
試合を決める場面でのキックはメンタル的に
難しいものがあるのでしょう。

開幕戦から今年も怪我人が多く出ており
week2以降は各チームのInjury Reportを
しっかり確認することが的中率の向上の
ために必要となってきそうです。

的中率が最低でも60%を切らないように
頑張っていきたいと思います(/・ω・)/



【Week1】・最後に


以上Week1のベンガルズ戦を
振り返って参りました。

よもやと言っては怒られますが笑
大金星をあげたスティーラーズ。
多く出た怪我人が心配でなりませんが
ひとまずこの勝利を噛みしめます。

来週はホームでの開幕戦。
難敵ペイトリオッツが相手ですが
是非連勝と行きたいところですね。
日本では月曜日が祝日ですので、
ゆっくり見れそうです(^^♪

それではここまでお読み頂いた、
読者の皆様、ありがとうございました。

次回は「Week2 NE@PIT 試合日程と見どころ」
の記事でお会いいたしましょう。

鉄太郎でした


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